3.5 順序回路の構成

これまで学んだ知識を用いて実際に順序回路を構成してみる.
先に例に用いた2回以上連続して入力が1となったとき1が出力されるという回路をミーリー形順序回路で
構成することを考える.状態はS0,S1の2通りであったので,フリップフロップ1個を用いて表すことができる.
いまDフリップフロップを用いることとし,出力0,1をそれぞれS0,S1に対応挿させるとすれば,
表3.7に示すように状態遷移と現在の状態と次の状態の関係によってDフリップフロップの入力wとの対応を考える
ことができる.このことを考慮して組合せ回路の入出力に関する真理値表を作成すると表3.8のようになる.

表3.7 状態遷移とD-FFの入力 image327
表からフリップフロップの入力wと出力zを入力xと現在の状態yとで表現すると,次式となる. したがって,この順序回路は図3.10のような構成となる. w=x,  z=x・y (3.1)
表3.8 順序回路の真理値表 image328 image309 図3.10 順序回路の例