はじめに 昔は電子工作といえば,トランジスタ!だったのですが,本屋で電子工作について書かれた本を見ると PICを使ったものが大半! いつの間にか時代は変わってしまっていました. ということで,PICについてあれこれ学んだことを記録します. PICはまったくゼロからのスタートなので,PIC入門ということで学んだ順に記録します. PICとは PICとは(Peripheral Interface Controller)の略で米国Microchip社の製品,元は周辺機器接続制御用に 開発されたICようです.なので,PICマイコン(マイコンはマイクロコンピュータの略)と言う言葉は 適当ではないのかもしれません. でも,PICマイコン入門という本も出ているくらいだから,気にするほどのことではないのかもしれません. PICはコントローラというだけあって,マイコンとして見ればかなり癖のあるアーキテクチャになっています (と言われていますし,実際私もそう感じました). しかし,そういうものとして慣れてしまえば苦にならないのかもしれません. PICとよく比較されるものに,ATMEL社のAVRがあります.こちらは分り易いアーキテクチャで, 後発なので機能的にも充実している感じですが,市場ではPICが勝っているようです. 海外の事情や今後の展開は分りませんが,とりあえずどちらか使って見るには,利用者が多く,入手し易く, ツールや解説書も豊富で,価格も安いPICの方でしょうか. PICのパッケージ形状は,8ピンから40ピンのDIPパッケージ,表面実装型のSO, QFPパッケージのものまであります.なかでもメジャーなものはPIC16F84Aのようです. このPICを使った解説書が初期に出たためにメジャーになったかららしいですが, 今はこれより高性能なPICが安価に出回っています.あえてPIC16F84Aを使う必要もなさそうですが, 解説書やツールが充実していることから,PIC16F84Aから始めます.